2013年12月26日木曜日

【ルポ】科学バー ネイチャー編 vol.3「北アメリカ湖水地方の旅 ノースウッズで野生を味わう」

ワイルドライスはよく噛んで食べよう
当夜は、ワイルドライスやブルーベリーパイなど、北アメリカの雪国「ノースウッズ」にゆかりのあるフードを、料理家スヌ子がご用意。沢山のお申し込みのために増席したので、皆さんにはご不便をおかけして申し訳ありませんでしたが、臨機応変、ビュッフェスタイルで楽しんでいただきました。

今回の科学バーのゲストは、自然写真家の大竹英洋さん。5月に続いてKIWIでは2回目のトーク。北アメリカの北のほうに広がる湖水地方ノースウッズの撮影を続けて14年。NHKの「ワイルドライフ」で彼の地が取り上げられたときは案内役として出演した、その道の第一人者です。
夏よりも冬が好き。朝はゆっくりタイプ
前回はノースウッズってどんなところ? という入門編でしたが、今回は一歩進めて、ノースウッズの豊かな秋、凍てつく冬、そして暖かくなる春までを木製のカヌーで旅するお話。
かつて毛皮交易で栄えたハドソン湾の南側が舞台
何冊も出ている大竹さんの写真絵本の中の一冊『春をさがして』(たくさんのふしぎ、福音館書店)にまとめた物語をエピソード満載で語ってくれました。
『ノースウッズの森で』は傑作集に選ばれた名作
都会のど真ん中、コンクリートジャングルの中で鑑賞する深い森。写真が素敵なのはもちろん、大竹さんの静かでなめらかな語り口が心地よく、本当に森の中にいるような気分になるから不思議。
深い緑の森と江戸通りの照明のコントラスト!
KIWIでのトークなので食べものの話もしてもらうことに。湿地に自生するマコモの種子で、ネイティブアメリカンも食べていた穀物「ワイルドライス」は前回詳しく話したので簡単に触れたあと、スコットランド起源のスコーンのようなパン「バナック」について詳しく。
オーブンで焼くパン「バナック」
「全粒粉と小麦粉を同量加えてオリーブオイルと塩を少々、さらにベーキングパウダーを加えてスコーンの要領で円形に焼く」って、うまそうやないか(すぐ出来そうだし)
レーズンと塩なしピーナツをただ混ぜたものは旅の行動食として常備するそうで、あとは凍らせたシカ肉は持っていくけれど、湖にいるカワマスやウォールアイ(という名の淡水魚)はカヌーの上からルアーを流したり、湖面にはった分厚い氷に穴をあけて釣って食べるのだとか。

ノースウッズの大自然が気になる方は、ぜひ大竹さんの写真絵本を手に取ってください。KIWIにも在庫がありますし、Amazonでも購入できます。

ご好評につき、大竹さんのトークは2014年3月にも開催予定。日程が決まりましたらご案内いたします。どうぞお楽しみに!


(H)

Happiness is always delicious!
ギャラリーキッチンKIWI

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